受講レポート

「AI時代のTA活用術」に参加して 2019/5/19 三澤多恵子

 「AI時代のTA活用術」とのテーマで、下平先生の理論講座が東北から九州まで計12回開催されるとの案内をいただき、早速第1回関東支部の講座に参加した。

 AIという言葉を毎日のように見聞きする昨今であるが「私達が学んでいるTAとAIがどのように関連付けられるのだろうか」との興味を抱きつつ参加した。支部からの案内で「今回の会場は、参加希望者全員が入場できるよう、いつもより広い場所を用意しています」と聞いていた。到着すると多くの協会員、会員以外の方も参加されており熱気を感じた。この熱気は、テーマへの関心の高さと下平先生の講座への期待からくるのではないかと思った。

 

 期待が高まる中、「楽しい時間を過ごしましょう」と笑顔でおっしゃった先生の一言からリラックスしてお話を聞ける準備ができた。講座が始まり、AIについての講義、グループワーク、まとめ、の3セッションから構成されており、それぞれを楽しむことができた。講義では、脳科学的な知見からのお話や、女優としてこれまで演じられた役のエピソードを交えたコンピューターの歴史、AIと人間について心とTAの7つのジャンルから考察するという内容であった。近くの席に座った4~6人でのワークでは、AIとTAを関連付けて各々が体験していること、感じていること、将来の社会は、等について自由に話し合い、その後、グループの代表者が発表し全員が共有した。人間とAIの違いは何だろう、スマホの普及により便利になった反面、弊害も出てきているのでは、多くの仕事を将来AIが担う時代になるのでは、益々進歩していくであろうAIと人間が共存していくには…等々話題は尽きることがなく時間がもっと欲しいくらいであった。

 

 私は、産業看護職としてメンタルヘルスに関わり人間の心と向き合うことが多い。その中で、人間は一人ひとり皆違っているけれど、それぞれが尊重される存在であり、その人らしく生き生きと人生を歩んでいただきたいとの思いで支援している。TAを学びストロークやコミュニケーションの大切さ、人と人とが親密に繋がることが人生を豊かにすること、に改めて気が付いた。AIが囲碁や将棋の世界で人間に勝利し、ロボットが独居高齢者の心を癒す時代になったが、不完全な人間がちょっと愛おしく感じられ、人間がいつまでも人間らしく生きられAIと共存できる社会になってほしいと感じた。これまでは、人間とAIのかかわりについて真剣に考えたことはなく、どこか他人事のように思っていたが、将来のことを考えると、今、そして将来も、何を感じ考え行動していけば良いのか、一人ひとり真剣に考える必要があるのでは、と思うようになった。その答えはTAの中にあるのかも…と漠然と感じ、先生が最後にお話しされた「令和はTAの時代、令は自律性、和はOK-OK」という言葉がとても印象に残った。  

 下平先生のパワー溢れる講義をお聞きし、AIとTAについて思いを巡らせ仲間と語り合えた有意義な時間であった。より多くの方々にこのような時間を持っていただきたいと思う。