通勤電車での出来事です。
私は優先座席の前の吊革につかまり立っていました。ある駅に着いた時、キャスターのついたキャリーバッグを持った70代半ばくらいの男性が乗ってきました。そして、優先座席に座っていた(たまたまだと思いますが)、20代の大きなリュックを持った女性に声をかけました。「すみませんね~、年寄りに席を譲ってもらえませんかね~」。ちょうど私の目の前でのやりとりでした。普通にとれば何ともないやりとりでしたが、何か違和感を覚えました。
その後、その男性はキャリーバックからスマホを取り出し、何やらメールのやりとりをしていました。優先座席だと分かっているのに、ここでスマホいじりはないだろうという気持ちが湧いてきました。私の中では、その男性にとても批判的な思いを抱く状況になっていったのです。その後、男性は私の降りる一つ手前の駅で降りていきましたが、席を変わってもらった女性に一言のお礼もなくさっさと、去っていきました。私は、隣にいた女性につい「一言有難うくらいあっても良かったよね」とつい余計な声をかけてしまいました。その女性からは「そうですよね」という反応が返ってきました。私の気分は批判的な状態から、こんな若い女性がいることにホッとした気分に変わりました。
少し難しい話になりますが、私が批判的な思いを抱いていた状態やほっとした気分に変わったことは、交流分析では、”自我状態”に変化があったと捉えます。このような自分の”自我状態”の変化に気づくと、自分自身の周囲への対応をコントロールすることができる可能性が高くなります。
人間関係はいつもいつも上手くいくとは限りません。自分の状態に気づいておくことは、関係性をスムーズにしていく一つの方法です。
こんなことを交流分析では学び、そして日常生活に活かしていきます。
ご興味のある方は、是非一緒にまなびませんか?
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